矢鳴科医院

大阪市北区同心1-1-2 ベル・アーバニティ同心101
電話番号 : 06-6351-2539

大阪北区同心の歯科医院 矢鳴歯科 総合インプラント研究室と顎関節・咬合治療研究所併設

設立趣旨

あなたの咬み合わせは大丈夫ですか?

顎関節・咬合治療研究所とは

現在、日本人の8割以上の方に、咬み合わせの異常があります。
咬み合わせに異常があると下あごが後にずれて、アゴの関節がつぶされていき、顎関節症という重篤な病気が引き起こされていきます。程度の差はあれ、日本人の50%以上にあると言われています。

症状として、口を開閉する時、顎の関節に引っかかって開閉しづらい、音がする、痛みがある、首や肩が常に凝っている、耳鳴りがする、手がしびれるという自覚症状が現れてきます。さらに全身の不快感から寝たきりになり、苦しさのあまり自殺に至るケースもあります。

今までの歯科治療は「初診時の咬み合わせが正しい」という前提のもとに治療がなされてきましたが、これでは咬み合わせに異常がある場合、症状を悪化させる手助けをしている可能性も否定できません。しかし残念ながら、咬合治療がなされている歯科医院はまだ少ないのが現状です。本院ではまず咬合診断・顎関節診断を行い、正しい咬み合わせのもとに歯科治療を行うこととしています。

かみ合わせ治療は、症状が多種多様で治療方法に多少の違いはありますが、外傷性のものも含めて1800症例以上の顎関節症の患者さんに対応しています。
インプラントや歯牙移植治療も、単に新しい歯を入れるためだけではなく、上下の咬み合わせを完成させて、顎口腔機能全体が回復できるように治療していきます。つまり、顎関節、筋肉、じん帯、歯牙、歯周組織の調和こそが、目標とする治療の到達点なのです。

《顎関節治療について》
見学の先生にお願いするのは、初診時には顎関節症状を確認してくださいということです。初診の患者様の60%以上が何らかの顎関節症状を持っています。顎関節の異常をきたす原因は臼歯(奥歯)が低いことや早期接触がある場合によく起こります。

臼歯が低位になる原因は
①奥歯を抜いたまま放置したこと
②歯周病やクレンチング(食いしばり)が原因で歯牙の垂直動揺をきたしている時
③過去の奥歯治療で低い補綴物(かぶせ物や入れ歯)が入っている
④永久歯萠出の時点で最初から臼歯が低位の位置であった
⑤矯正治療で第一小臼歯を抜歯しているのに第二大臼歯の代用をすべき親知らずを抜いてしまったこと
⑥外傷で臼歯が咬み合わなくなってしまったこと
⑦臼歯がかみ合わないような特殊な咬合(すれ違い咬合、はさみ状咬合など)

以上のような原因で関節円板(顎関節を保護するクッションになる器官)が圧迫されると顎関節症状が現れてきます。主に口を開ける時、顎関節に痛みがある、ひっかかって開けにくい、雑音がするといった三大症状以外に首筋や肩が凝る、耳鳴りがする、手が痺れたり痛いなど、不定愁訴といわれる症状が出てきます。
このような症状があるときは開口路の検査を必ず行います。つまり患側(悪い方)に 開口路がずれていきますので、両側性の顎関節症であっても今右か左のどちらがより悪いかを即座に判定することができます。以上のことを確認した上で主訴の部位の治療に入って行きます。
補綴を行う場合、初診時の咬合のままで行っていいのかどうかは大変重要で、後々重篤な顎関節症を引き起こす誘因になる場合があります。臼歯補綴の場合、中心咬合位で下顎骨顆頭に関節円板(Disk)が乗っていない状態(Off-Disc)のままの位置で補綴物を入れてしまった場合、顎関節の損傷を助長する治療を行っている危険性があります。
前歯補綴の場合も中心咬合位でOff-Discのまま治療した場合、奥歯の噛み合わせが悪いままの状態での補綴物ですので後日重篤な顎関節症状が出た時は、前歯の補綴物すべてをやり直さないといけない危険性もあるのです。
以上のことからたとえ歯が1歯欠けただけであっても重大な原因が見えないところに潜んでいる可能性もありますので模型による咬合診断と顎関節診断が大切になります。
模型で早期接触や臼歯低位咬合などは即座に分かり主訴に対する原因が全く別の部位に存在することも解明されます。
別の原因が解明された場合は十分に模型の説明を行い、今後の治療方針を患者様のご希望に応じて決定します。 つまり今の噛み合わせのままで対症療法的な治療で良いのか、原因からすべて治す根本原因療法で行くのかの決定です。 顎関節症が絡んでくる場合それがⅠ型、Ⅱ型であっても患者様の中には大変苦しんでおられる方が大勢いらっしゃいますのでそちらから治していくべきなのです。

《ソフトスプリント(アクアライザー)とハードスプリント(Tekも含む)を併用して顆頭の三次元誘導を行う場合早く誘導させる骨として》

①スプリント、Tek、プロビジョナルの咬合高径が今より高い方がいいのか、低い方がいいのか迷った時は、左右どちらかの咬合高径をわずかに高くして他のバランスをそろえた後「右側と左側の高さはどちらが楽ですか。」と聞いてみてください。高い方を低くしたほうがよいか、低い方を高くしたほうがよいかすぐに患者さんが教えてくれますので、毎回それを確認しながら調整していけばよいのです。(TMJのレ線撮影をしてトレースを行い関節窩の中央に顆頭が来るよう計測し、コンダイルポジショナーを使ってハードスプリントを作製する治療の場合でも最後の詰めはミクロン単位なってきますので、患者さんに直接聞いてみるのが一番の早道です。)

②顎関節のより悪い側、つまり患側の後方(大臼歯部)がわずかに高いまま、ソフトスプリントやハードスプリント、Tekの調整を終わると次回までの顆頭の移動が早まることがあります。これを行うのは患者さんがそのほうが楽であるか、特に違和感がないことが確認された場合に限ります。

③片側性、両側性どちらのTMDであっても、左右のバランスを取るためには両側にハードスプリント、ダイレクトスプリント、Tekのどれかを入れる必要があります。
この時、全歯牙接触型(スタビリゼイションタイプ)のハードスプリントを使用しないで、ダイレクトスプリントまたはTekで挙上していく時、最初は、小臼歯部分を咬合させないで左右大臼歯部分のみを咬合させたほうが早く顆頭が復位することがよくあります。これは後方に落ち込んでいる顆頭がでもよい)を挙上することで、前方に復位するからです。つまりだけを挙上しても依然としては咬合しているまたはすぐに咬合してくることがよくありますので、の挙上については行うにしても最後がよいのです。TMJ症状が取れた後でもが、咬合してない場合に限り、最後にレ充などで当てればよいです。ただし大きな挙上を必要とする場合は、この限りではありません。

※咬合治療をした後で生じる一番大きな問題は咬合圧下です。
咬合治療がここまで衰退してしまった最大の原因がこれです。顆頭の復位治療をしても、歯周病やクレンチングなどが原因で大臼歯部分が、歯槽骨内にめり込んでしまうと、顆頭が後方にずれて関節円板が圧迫されて顎関節症状が再発します。
これを解決する方法として、

①治療後も睡眠中は必ずナイトガード(ソフトスプリント)を入れておくこと。これは絶対条件です。

②①を厳守してもらえればかなり長期に渡って咬合圧下は防げますが、万が一のために補綴物をハイブリッドにして戴くことです。ハイブリッドの場合、補綴物を作り直さなくても光重合レジンを盛り足すことが可能ですから、咬合圧下した部分だけ盛り足せば、すぐに顎関節症状を取り除くことができます。これ以上盛り足すことができないというくらい咬合圧下した場合は、冠ごと支台形成してダブルクラウン(冠の上に冠をかぶせる)にすれば解決します。
ただし、ソフトスプリントさえ使用してもらえればここまで来ることはまずありません。
ソフトスプリントは関節円板と同じクッションの役割を果たしますので、咬合面上に関節円板をもう一つ持ったのと同じということです。