矢鳴科医院

大阪市北区同心1-1-2 ベル・アーバニティ同心101
電話番号 : 06-6351-2539

大阪北区同心の歯科医院 矢鳴歯科 総合インプラント研究室と顎関節・咬合治療研究所併設

診療内容

あなたの咬み合わせは大丈夫ですか?

クローズドロック(開口障害)を起こした患者さんの場合

クローズドロックを引き起こしますと口がほとんど開けられず日常生活ができなくなります。初診時、口が開かないと治療もできませんので第一にマニピュレーションを行います。やり方は下顎を前に出して(On Diskにして)オトガイ部をしっかり抑えて左右に動かしながら(これが重要)やや力を入れて下方に押し下げていきますとある位置を超えるとスーと開けることができます。この位置は前方転移して開口を妨げていた円板(Disc)が押し下げた圧力で形の元に戻り顆頭に乗った(On Disc)位置です。円板が硬直している場合は関節腔内へのポンピング療法が必要ですが大半はマニピュレーションだけで対応できます。 口が開いたら

①すぐに下顎 (上顎 でもよい)にCRか光重合レジンを2mm程度、直接歯牙の上に乗せて咬合調整を行う。大半はこれだけで口の開閉が自由になります。ダイレクトスプリントははがれ落ちやすいのでそのあと印象をとってソフトスプリント、ハードスプリントによる治療を行います。臼歯部を補綴物で咬合再構成を行うかどうかは後述する目安で決定します。
②上記1を行う余裕がない時はソフトスプリント、ハードスプリント(スタビリゼイションタイプで良い)の型をとって遅くとも翌日には装着して開口できるようにする。
③上記2のハードスプリントを口腔内で直接法で作成する方法もあります。これは即重レジンを歯列弓の長さでも良い)と同じ位の分、細長く作り餅状の硬さになったところで口腔内に入れ臼歯が当たるか当たららない位の高さまで噛み込んでもらい取り出します。内面を乾燥させてそこに柔らかい即重レジンを盛って口腔内に入れて内面を合わせます。硬化中これを出し入れしてアンダーカットをなくし硬化する寸前に取り出しトリミングと咬合調整を行って口腔内に装着すればその時から口の開閉が自由にできるようになります(高さは2mm前後)。装着したままお食事ができそうならダイレクトスプリント(お食事ができるタイプのスプリント)として使っていただいても結構です。
①②③とも対合歯にソフトスプリントが必要です。

この後の治療については本院では次のような指針で行っています(クローズロックを起こしていない場合も同様です)

①歯冠部が崩壊するようなカリエス、歯牙欠損や重度の歯周病で補綴処置をせざるを得ない状態である場合。外傷性(骨折など)のTMD、すれ違い咬合やハサミ状咬合などの特殊咬合(症例2,4,5)、これらの原因で円板が圧迫され激しいTMJ症状をきたしている場合は補綴物による咬合再構成を行う。
②他院で装着した不適合な補綴物が原因でTMDを引き起こしている場合も咬合治療を行う。(症例6)
③全歯牙に重度のカリエスや歯周病がない場合は、ソフトスプリント、ハードスプリントの併用療法を行い対症療法のみで治療を終了する。その後の経過や患者さんのご希望で咬合治療に移行することもある。

以上の治療でTMJ症状が消失した後も睡眠中は必ずソフトスプリント装着するように伝えます。ハードスプリントでは咬合圧下を起こしますから必ずソフトスプリントにしてください。